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日本経済の底打ちの強さを見る上で注目されていた日銀短観は
総じて事前の市場のイメージとかい離はなく、取引材料にはな
りにくかった。株式市場では短観をきっかけに上昇シナリオを
期待する参加者もいたが、この日はむしろ、為替市場で進んだ
円安や中国の経済指標が好感された。やはり日経平均で1万円
の水準では国内の事業法人からの売り圧力が高まるという。

 <見方割れる海外勢のスタンス>

 株式市場では日経平均が小幅続伸。前日の米国株安を受けて
主力株に売りが先行したものの、先物にまとまった買いが入った
ことをきっかけに下げ渋った。「円安方向に進んだ為替をにらみ
ながら短期筋が買いを入れたようだ。現物市場の商いは乏しく、
日経平均1万円前後では国内法人等の戻り売りも多い。上値には
圧迫感がある」(大手証券エクイティ部)との声が出ている。

 寄り前に発表された6月日銀短観は、大企業製造業・業況判断
指数(DI)が市場予想を下回ったが、特段の悪材料にはならな
かった。三菱UFJ投信戦略運用部副部長の宮崎高志氏は「もと
もとそれほど強い景気回復ではないとみていたので違和感はない。
緩やかながらもモメンタムは依然として景気回復方向にあり、財
政支出効果などで今後のマクロ指標は改善を示す傾向が強くなる」
と指摘。「シクリカルな景気回復傾向が強くなる場面では、世界
の景気敏感株的な位置付けの日本株を放置しておくことはできな
い。アジア株の中での出遅れ感もある」とし、今後は海外投資家
の買いが期待できるとみている。

 こうした中、中国への期待感が相場を下支えた、との声も聞か
れた。日本時間の午前に発表された6月の中国の購買担当者指数
(PMI)は53.2となり、5月の53.1から上昇した。
景気判断の分かれ目である50を4カ月連続で上回った。

                   東京 1日 ロイターより



1日の東京市場では、株買いとリスク志向による高金利通貨買い/ドル売りがみられた。
原油にもマネーは流れ続けている。米ゼネラル・モーターズ(GM)の経営破たんが
金融市場にとってかく乱要因にならなかったことで短期筋が動きやすくなった、という。
注目されたクレジット市場の反応もクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)指数
が低下するなど、一部ではイベント通過感も聞かれる。

 <日経平均1万円の強気説>

CDS市場で指標となるiTraxxJapanシリーズ11のプレミア
ムは175ベーシスポイント(bp)と、前週末引け値(185bp)から10bpタイ
トな水準で取引された。GMの破産法適用申請はCDSの清算事由に該当するが、新生証
券・債券調査部シニアアナリストの松本康宏氏は「大混乱に陥ることは想定しにくい」と
いう。CDSの清算による損失はせいぜい2100─2200億円規模との見方があり、
破たんの衝撃は小さいとの見方が多い。リーマン破たんの時には7000─8000億円
規模といわれていた。個別でみても、トヨタ自動車が60─80bpと、前週末から
5bp程度タイトな気配が観測された。
一方、株式市場では日経平均.N225が午後になって一段高。マーケットが予想通り、
落ち着いた動きをみせているため、買い遅れていた参加者が動いた、との声も聞かれた。
GM破たんについては「米政府当局が用意周到に対応した」との声が一般的。

                               東京ロイターより



豚インフルエンザ感染被害の広がりを受けて、金融市場でも動きがみられた。為替市場

では、被害の大きいメキシコペソMEX01が3%近く下落したほか、感染の疑い例が

報じられた国、地域の通貨が売られた。株式市場では、関連株などの材料株が個別に物色

される動きが出たものの、感染の広がり自体は世界経済にマイナスになることから、相場

全体は上値が抑えられている。

 <豚インフル関連、短期資金の受け皿に>

 株式市場では日経平均.N225が反発して始まったものの、その後、急速に伸び悩んだ

。前週末の米国株高を好感したほか、大型連休を控えて買い戻しなども入り全般に底堅い

が、「8800円以上では引き続き国内法人等の戻り売りで上値が重い。金融機関の巨額

赤字計上などで警戒感もある。月内の決算集中を控えて実需勢は様子見ムードが強く、個

人を含めた短期資金中心の商いだ」(コスモ証券エクイティ部次長の中島肇氏)という。

 立花証券執行役員、平野憲一氏は「日経平均は25日移動平均線にサポートされている

が、今週中に9000円を上抜けないと、上値がだんだん重くなってくる公算が大きい。

日米ともに決算があるほか、国内では3月の鉱工業生産、米国では第1・四半期GDP速

報値と材料が多く、株式相場は正念場だ」という。東京ロイターより



外為市場では、円買いが強まった。ドル/円は午前11時過ぎにストップロスを付けて

97円半ばを割り込んだことをきっかけに、97円前半へ下落した。97円半ばは3月

19日安値(93.55円)から4月6日高値(101.45円)の半値押しにあたり

「テクニカルポイントを割り込んだことがきっかけになった。このところ、97円半ばを

攻めきれずにエネルギーがたまっていたこともあり、下攻めが強まった」(外銀)という。

 英テレグラフ紙が、英国の2009年度予算を受けて、政府債務の重さから英国のAA

Aの格付けが脅かされていると伝えたことが嫌気されて英ポンドが売られ、ポンド/円

は一時142.62円まで売られた。きょうの高値(144.33円)からは

1.50円を超える下落で、これがクロス円全般に広がったこともあり、地合いが円買い

に振れたという。さえない日経平均やグローベックス市場の米国株先物の動きも円買いを

支援した。ロイターより